花を美しいと思う あなたの心が美しい。 サンシャインシティは花ざかり 2019 2019年も、花のイベント続々!

サンシャイン水族館~「カワウソたちの水辺」水槽編~

サンシャインシティでは、年間10回程度の花イベントが開催されています。イベントがない時でも、前回ご紹介したガーデンやビレッジをお楽しみいただけますが、そのほかにもお花がお楽しみいただけるところをご紹介します。

今回は、天空のオアシス「サンシャイン水族館」の植栽を担当されている、「東光園緑化株式会社」の桑園さんにお話を伺いました。伺った日は、開館までの30分間で「カワウソたちの水辺」水槽の水草、芝生、鉢物植物の全てを交換する日でした。愛らしい容姿で人気のコツメカワウソですが、とても賢いため、苦労の連続で色々と工夫が必要なのだそうです。

<水草>
カワウソは水草で遊ぶのが大好き。ときには食べてしまうこともあるそう。水中にある6ヶ所の穴に水草を入れるのですが、カワウソは隙間を見つけると前肢を入れる習性があるため、ただ差し込んだだけでは抜かれてしまうし、砂利などで埋めてもほじくり出して排水口をつまらせてしまったことも。そこで今回はオリジナル容器を作り、塩ビ管を接着して、穴の大きさに合わせて締まるようなものを作ってみたそうです。

①キッチンで使うようなプラスチック容器の底をくり抜いたものに
②ビニールポットから抜いた水草を入れ
③隙間部分にペレット(木製チップ)を入れてフタをして完成


土は、人工土壌を使用されているとのこと。火山灰土などの天然素材できていて保水性が高く、水抜けも良いのだそうです。

<芝生>
新しく、特に葉が長めでフサフサしている時は、カワウソたちは喜んでいるのか体をこすったり、転がったりするそうです。水草と同じく食べてしまうことも。芝生だけ1枚で設置した時には、くぼみがあるところへ持っていって寝床を作っていたことがあったそうです。
今は、少し頑丈なビニールフレームで根の部分を挟み、サンドウィッチ状にしてあるそうですが、それでも敷いた下に潜りこむことがあるそうです。

<鉢物植物>
水槽の左上には鉢植えが設置されています。以前、東南アジア風に「アイビー」を入れたら、すぐ食べられてしまったのだとか。ある施設では、セキショウ(石菖蒲)を置いたところ(独特な匂いがするせいか)食べなかったとの話を聞いたので試してみたそうですが、お構いなしに食べてしまったとのこと。味覚もそれぞれの個体で違いがあるようです。飼育スタッフの方と相談して、木のようなものにしてみようということで今回はジャスミン系を選んだそうです。ここも鉢が抜かれないように、フレームをつけてネジ止めしています。


この水槽はコツメカワウソが主役なので、かじって破片を飲み込まないようにビニールポットは必ず外して設置するほか、ケガなどをしないように細心の注意を払われているとのことでした。




桑園さんは、2011年のサンシャイン水族館リニューアルオープン時から水族館の担当をされていらっしゃいます。ビルの屋上という特殊な環境でどんな植物が育てられるのか、東京の夏に適した植物はどんなものなのか、逆に寒さにならしていくにはどうするか、試行錯誤されたそうです。枯れてしまったら抜き、新しい植物を入れ、足し算・引き算を繰り返して定着させてきたのだとか。ですが、今は月日が経つにつれて観葉植物が育ちすぎて多くなり、花を植えるためにそれを抜かなければならなくなってしまったそうです。自然を相手にする難しさを感じますね。

屋外エリア マリンガーデンにはテーマを設けてあり、カフェ側が「ハワイ」でハイビスカスやプルメリアを、「草原のペンギン」水槽側は「ケープタウン」でキングプロテアを植えてあります。


<ハイビスカス>


<キングプロテア>

ほかには、ハネツクバネウツギ、サンタンカ、ベニデマリなどが咲いていました。


<ハネツクバネウツギ>


<サンタンカ>


<ベニデマリ>

夏場は水やりなどの手入れを週3回されているそうです。また、尖った葉が、お子様の目線の高さにこないように注意されているとも。水族館という場所ならではの取り組みと細やかな心配りに感心するばかりでした。
桑園さん、開館までのお忙しい時間にお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

そして開館時間になり、お客様がお待ちかねのコツメカワウソたちが水槽に入ってきました。カワウソたちは新しい水草に興味津々の様子。
なにやら体勢があやしいような気がしますが…。

なんと、あっという間に水草をポットから抜いてしまいました!! 後ろでは先ほど敷いたばかりの芝生の下に潜っています…!!

桑園さんもこの様子には少し困り顔…、でも「また新しい方法を考えます!」と最後は笑顔でお別れしました。
これからも桑園さんとコツメカワウソの知恵くらべは続くようです。

ページトップへ