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Y君 はじめての◯◯シリーズ【ローズ後編~お家での秋バラの育て方~】

Y君 はじめての◯◯シリーズ
【ローズ後編~お家での秋バラの育て方~】

先生:玉置一裕さん 「New Roses」編集長

栽培初心者のY君が、いろんな先生にイチから教えていただくこのコーナー。引き続き第5回ローズ後編をお届けいたします。
→前編はこちら

Q4お店等で購入する場合、どのようなものを選ぶと育てやすいでしょうか。
A

バラは嗜好品なので、実際にバラを選ぶときは、好きな花色・花形、香り、株姿など全体の雰囲気など、まず自分の「花の好み」からバラを選びましょう。加えて自分がどれくらいバラ栽培に手間をかけられるかも考えると、長く、ラクに楽しむことができます。
苗にはさまざまありますが、最初はポットに植わっている「鉢苗」から選ぶ方がよいでしょう。その中でも「開花株」と呼ばれるものなら実際の花を確認できます。咲いている花も、とにかく枝数が多く元気で蕾が多いものから選ぶことがベストです。秋のシーズンには園芸店に多く出回り、バラ園などで行われるイベントでも多く販売されます。この鉢苗なら、そのバラが自宅にあることをイメージすることができます。

Q5家ではどのような場所を選んで栽培すると良いですか。
A

植える場所は、午前中日が当たる場所を選びましょう。鉢植えなら軒下などで育て、きれいに咲いたときに玄関先などに飾るという方法もあります。

Q6水やりの頻度(タイミング)や1回あたりの量を教えてください。
A

水やりは、「午前中、土の表面が乾いたとき、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと」が原則です。真夏は毎日。乾いたらともかく与えるのは、ヒトの水分補給と同じ。冬は休眠期なので、3~5日に一回くらいでよいでしょう。ただしこれら管理作業は環境によっても変わりますので、植物をよく観察しながら行うことが最も大切です。


<水やりは午前中に>

Q7秋バラが元気のない時や、枯れてしまった時はどうしたら良いですか。
A

「何となく元気がない」「葉がしおれている」「葉が黄色っぽい」などの状態は、回復させることができます。そんな場合には鉢植えなら直射日光の当たらない場所に移動し、水をたっぷりと与えます。肥料は与えません。水を与えるときに活性液・活力液・活力素などといわれる「活力剤」を一緒に与えると、しばらく経ってから葉がぴんとして回復することがあります。

葉がしおれて土がずっと湿っている場合は「根腐れ」の可能性があります。早めに鉢から抜いて植え替えましょう。同じように土が乾かず新しい芽が伸びない場合は、鉢の中にコガネムシの幼虫が潜んでいて根を食害している可能性があります。その場合もすぐ植え替えます。なお、秋ですので自然に下葉が少し落ちることはありますが、あまり気にすることはないでしょう。
また、バラは全般に、葉が「うどんこ病」や「黒星病」などの病気にかかりやすい性質がありますが、最近の世界のバラづくりではこの克服が目指され、欧米ではいま、病気にかかりにくい品種の開発が盛んになって、実際に増えてきています。これを専門用語では「耐病性が高い」と言っています。「耐病性が高い」品種が「丈夫で育てやすい」と言われますが、愛好者にとっては葉が病気にかかりにくいことは、葉をきれいに保つための殺菌剤など薬剤の散布の手間を省けることにつながります。

Q8虫が発生した場合の対処と予防策はありますか。
A

秋にはせっかくつけた蕾や咲いた花に小さい害虫がもぐりこんで食害することがあります。その場合は見つけたら手でとるか、市販のスプレータイプの「殺虫剤」や、病気の防除を同時に行える「殺虫殺菌剤」を散布して駆除するとよいでしょう。殺虫剤には、土の表面にばらまいておいて水やりと同時に成分が植物内に浸透して、葉を食害したり樹液を吸う害虫を退治する粒状タイプもあります。

Q9初めて育てるYくん(やコラムをご覧の皆さん)にアドバイスや想いなど、一言お願いします。
A

まず、毎日少しの時間でもよいので、バラをよく観察し、花を楽しむことです。蕾から開花までは一つのドラマです。そうすると、自然に葉や株全体にも目が向くようになります。水は十分足りているか、元気かどうか、また病気にかかっていないか、害虫に食べられていないかなどがよく分かります。バラ栽培は「こうしなければならない」ではなく、植物をよく観察し、適切なケアを行うことがいちばん大事です。気軽に楽しみながら行いましょう。

ボクも育てやすく自分の好みのバラを見つけて、よく観察しながらバラのドラマを楽しんでみようと思います。
そうだ、サンシャインガーデンにも咲いているはず。お昼休みにでも見に行ってみよう。
玉置さん、いろいろ教えていただきありがとうございました。

玉置一裕(たまおき・かずひろ) プロフィール

バラの専門誌『New Roses』編集長。企画・構成から取材・執筆、撮影・アートディレクション、編集までを一貫して行っている。バラを「育種家が自らの感性に忠実に自然を対象に創り上げたクリエイティブな作品」ととらえ、育種家の考え方の紹介を通じてガーデンローズの“美しさ”の違いを明らかにする。同時に変わってきているバラの樹の性質に合った最適な栽培法や、庭での用途についても理解促進に努めている。

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