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Y君 はじめての〇〇シリーズ 【クレマチス編】

Y君 はじめての◯◯シリーズ
【クレマチス編】

先生:金子明人さん(園芸研究家)

3月のある日、通りがかりに風車のように咲く花を見つけたY君。「クレマチス?1鉢でも華やかな花だなぁ~」

栽培初心者のY君が、いろんな先生にイチから教えていただくこのコーナー。
第2回は蔓(つる)性植物の女王「クレマチス編」をお届けいたします。
金子さん 、クレマチスについて教えてください。よろしくお願いいたします。

Q1

クレマチスの特徴を教えてください。

A

クレマチスはキンポウゲ科センニンソウ属の蔓(つる)性植物です。クリスマスローズや雪割草などと同じキンポウゲ科の植物です。
花弁に見えるものは、ガクに色が付いたもので、本来の花弁は退化してありません。

世界には北半球を中心に250~300種ぐらいの原種(野性)が自生しています。
日本にも20数種が自生していて、中でも『 カザグルマ 』という品種はその自生地、奈良県宇陀郡大宇陀町(現・宇陀市)が国の天然記念物に指定されており、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。また、市の花としては、千葉県船橋市の花に指定されています。『テッセン 』 と言うニックネームで呼ばれていますが、クレマチスグループの中にテッセンと言う原種があります。

Q2

お店等で購入する場合、どのようなもの(開花株、苗)を選べば良いのでしょうか。

A

【 開花鉢 】
全体的にこんもりとしていて、枝(蔓(つる))数が多く、蕾の多い株を選びます。気温が高いとすぐに咲いてしまうので 、花の咲いているものよりも、葉色の濃い間延びしていない株を選びます。

【 苗 】
丈夫な植物ですが小さな苗小さな苗時は弱いので、3号ポット以上の苗を選びます。ポットを触ってヘコむ時は弱いので、3号ポット以上の苗を選びます。ポットを触ってヘコむものは根の張りが良くないのが気ものは根の張りが良くないのが気になるところです。鉢底の穴から根が見えているものが良いようです。地上部に関しては、太く長い芽がすらっと伸びてになるところです。鉢底の穴から根が見えているものが良いようです。地上部に関しては、太く長い芽がすらっと伸びていいるものが良るものが良いと言われています。いと言われています。
また、12cm以上の苗でしたら、地中からも芽が出ている苗(2本立ち以上)が理想的です。

Q3

家ではどのような場所を選んで栽培すると良いですか。

A

半日以上よく陽の当たる場所が適しています。ただ近年は、置く環境を制限されてしまうこともあるので、多少日照時間が短くなっても、よく陽が当たる戸外の広い空間がある場所が理想です。暗すぎる場所では、ひょろひょろと間延びして葉色も薄く、やや垂れ気味になり花付きも悪くなります。また、陽の当たる方向に花が咲くので、鉢を置く場所や植栽場所にも注意が必要です。基本、室内での栽培ではなく、戸外の風の通り道にならないような場所が理想です。

Q4

水やりの頻度(タイミング)や1回あたりの量を教えてください。

A

クレマチスは、比較的水が好きな植物です。基本的に極端な乾燥を好まないので、土の表面が白っぽくなったら与えます。ピンとしている葉姿が、やや垂れてきたら(または、垂れてくる前に)潅水(かんすい)します。鉢植えの場合は、上からかけた水が鉢底から出るまでタップリが理想です。庭植えの場合もタップリが基本ですが、葉が垂れ気味になるころにしっかりと与えるようにします。
特に春先の成長期に何度も水切れさせてしまうと、蕾の成長が悪くなり、ひどい時には花が小さく開花したり、蕾のままダメになってしまうこともあるので注意が必要です。

Q5

クレマチスに適した土はありますか。

A

「クレマチス専用用土」というのが、色々なメーカーから出ているので利用するのが便利です。また、草花用の培養土でも大丈夫ですが、水持ち良く、水はけが良く、肥料持ちの良い用土が理想です。特別何と言う事はありませんが、各地で入手しやすい2~3種類色々な用土を混合して培養土として使用するのも良いと思います。

Q6

クレマチスに適した肥料はありますか。

A

クレマチスは肥料が大好きな植物です。基本的には、「草花用の肥料」や「花用の肥料」と書いてあるようなものであれば、どれを使用しても良いと思います。植えつけ時に用土に元肥を入れて植えつけて、定期的に置くような緩効性の肥料を1~2ヶ月に1回、水で薄めて使う水溶性の肥料を月2~3回与えてやるのが有効でしょう。夏場は肥料よりは活力剤を、冬場は休眠中なので肥料等は与える必要はありません。冬場は、春から良い芽が出て花が咲くように、1~2月上旬頃に寒肥を与えると、より良い花が咲きます。肥料はメーカー等によって施肥量がまちまちです。用法は説明書きにしたがって与えてください。

Q7

植えつけ・植え替えのコツや、目安の時期はありますか。

A

苗木が多く出回る時期は2~3月、この時期から始めるのが良いです。開花鉢からと言う事であれば5~6月に花(品種)を確認した鉢からのスタートが良いです。苗はいきなり大きな鉢に植えつけずに、入手した鉢より1~2回りサイズアップして植えつけます。開花鉢は開花後に一回り大きな鉢等に植えつけをします。
根をいじられるのが嫌いな植物ですから、根の取り扱いは丁寧に、乾かないように作業は手早く行います。
また、植えつけは1~2節ぐらい深植えになるようにしておくと、地中から芽が出て株立ちになり多数の花を楽しむことができます。

Q8

葉が元気のない時や黄色くなってしまった時、クレマチスが枯れてしまった時はどうしたら良いですか。

A

元気がない状況は色々と考えられます。水不足、根詰まり、肥料不足、日光不足等が考えられます。まずは、原因をしっかりとチェックすることが大切です。
水が大好き なのに乾いた状態が続いている、鉢底から根が見えていたり、乾きやすいというのは根詰まりしている可能性があります。
定期的に肥料を与えていないと、葉が小さくなったり黄色っぽくなったりすることもあります。半日以上陽が当たっているかもチェックが必要です。
また、元気だった株が急にぐったりしてしまうのは「立枯病」と言う病気です。ダメージを受けた部位は切り取り、様子を見ます。深植えしておくと、地中からひょっこりと芽が出てくることもあります。

Q9

虫が発生した場合の対処と予防策はありますか。

A

早期発見に心がけ、見つけ次第早めに対処します。予防には、浸透移行性の殺虫剤を株もとに撒いておくのも有効でしょう。
柔らかな新芽は、ナメクジ等に食害されたり、アブラムシ等に吸汁されたりします。毛虫等は、葉を食害するので葉に変化があったら、全体をチェックして見ることが大事です。また、食害されていても虫が見つからない時は、夜盗虫等の被害にあっているかもしれません。早めの観察が大事です。また、手軽に使えるスプレー式の殺虫剤を手元に置いておくのも良いことだと思います。

Q10

クレマチスを初めて育てる僕やコラムをご覧の皆さんに一言お願いします。

A

まずは、スタートしてみることが良いのではと思います。好みの花(品種)を見つけてあれこれと、楽しんでみてください。
「私は育てるのが下手」ではなく、枯れてもともとと言う気持ちで。枯れたら「何故枯れたのかな?」と言う感じで、あれこれと楽しんで見るのが良いでしょう。開花株からのスタートならば、水だけやっていても、そう簡単には枯れませんよ!より良い花を咲かせたいなら、やはり、肥料も大事です。人間と一緒です。水だけではなく食事も服もという感じで一つずつ、ステップアップです 。でも、可愛がり過ぎない、いじり過ぎないことも大事なんですよ。クレマチスの園芸書もいくつか出ているので、参考書として見てみるのもお勧めです。あれこれと、クレマチス栽培、楽しんでみてください。

水と肥料が好きな花なんですね。 陽当たりのいいところで広い空間か、ベランダにおいてみようかな。
でも、可愛がりすぎてもいけないのか~。ほどよい距離感を大事にがんばってみます。
金子さん、ありがとうございました!

金子先生プロフィール

幼少の頃より園芸に親しみ、実際園芸をポリシーに植物の栽培、研究を行う。キンポウゲ科の植物に趣が深い、サラリーマン園芸家として活動中。自らの失敗談、体験談を基に失敗させない園芸を提案中。クレマチス関係の著書多数。NHK「趣味の園芸」のお馴染みの講師として活躍中。
グリーンアドバイザー 園芸ソムリエ第一号。

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